お金の話は、なぜかネガティブ!
7年間残業代が
未払い状態のダイズです
いろいろな残業代の名称がありますが
結論は
『手当』
『組込み』
この2タイプとなります
残業時間に対して残業代を
『手当』として支払われるもの
『手当』は
・残業代
・時間外労働代
となります。
『月給』に残業代を
『組込み』として支払われるものが
『組込み』は
・固定残業代
・みなし残業手当
・定額残業代
となります。
・残業代の計算方法がわかる
・自分の未払い残業代の金額がわかる
さらに
残業代がきちんと支払われていない場合
年収アップに繋がります!!
今回は労働基準監督署と
社労士先生に直接会って
確認してきました
少し長めですが
細かくわかりやすく
説明していきます!
時間がない方には
下記の一覧から
知りたい情報に
飛んでみてください
基本の計算方法が知りたい方はこちら
残業代手当タイプの計算方法はこちら
残業代組込みタイプの計算方法こちら
1.残業の知識と計算方法
基本の計算方法からみていきます
1.残業時間について
- 労働基準法で定められた
- 1日8時間
- 週40時間
- を超えて労働した時間となります
- まずは基本的な労働時間を
把握してしてください
給与明細やタイムカードの確認で
あなたの基本情報がわかります
2.月給から時給の計算方法
- 時給を知らなければ
残業代の計算はできません
時給の計算方法を
わかりやすく下図でみていきます - あなたの会社の休日日数や
勤務時間を割り当てて
計算してみてください
3.月給に次のものは含まれません
残業代を計算する際に
含まれない明細があります
月給の中にこちらの明細が
含まれている場合は
残業代の計算からは
除外となります
①家族手当
②扶養手当
③子女子教育手当(※)
④通勤手当(※)
⑤別居手当
⑥単身赴任手当
⑦住宅手当(※)
⑧臨時の手当て
(結婚手当、出産手当、大入り袋など)
※家族数、交通費、距離や家賃に
比例して支給するもの。
一律支給の場合は月給に含めます。
上記の2.時給計算から、
3.月給の除外リストまでで
あなたの時給の計算は
できたでしょうか
4.残業代の計算方法
一例として挙げました
時給1,875円を基準に
割増賃金を計算していきます
【時給1,875円に割増賃金の種類と割増率を計算した金額を掛け算します】
例として
1,875円 x 1.25%
=2,344円となります
計算を早くしたいなら
5.割増賃金は3種類
割増賃金を計算する上で
確認すべき点があります
それは
労働条件によって割増率が変わる
ということです
細かく表にしますので
自分の労働条件を確認
してみてください
- (※1)25%を超える率とするように努めることが必要です。
- (※2)中小企業については、2023年4月1日から適用となります。
6.一般的な例で残業代を計算
- かんたんな例で
わかりやすく1週間単位と
1ヶ月単位で計算してみます
■ 1週間単位で計算
1週間の単位で計算
時給1,875円×割増率1.25%
=残業時間 2,344円
残業代2,344円×残業6時間
=残業代 14,064円
つまり
1日の中で8時間以上勤務した日は
残業となります
表の中で残業発生日は
5月31日 2時間
6月1日 1時間
6月3日 1時間
6月4日 2時間
合計で6時間となります
■1ヶ月単位で計算
上記はわかりやすく
1週間単位で計算しましたが
通常会社は1ヶ月単位で計算
残業代を毎月支払いする必要
があります
- 例として
5月の締め日~6月の締め日に - 残業時間が32時間
とした場合
1ヶ月単位で計算
時給1,875円×割増率1.25%
=残業時給 2,344円
残業代2,344円×残業32時間
=残業代 75,008円
残業32時間で
75,008円の大金が
支払われていないのです
残業代はあなたが
労働した対価として
もらうべき大切なお金です
残業代の計算を覚えれば
あなたの労働に対する
姿勢も変わるはずです
7.残業代計算の注意点として
月給の計算期間と
残業代の計算期間が
同一とは限りません
会社側にとって
従業員の残業代の集計と
個別計算は大変手間となります
会社によっては
給料日の集計期間と
残業時間の集計期間を
しっかり計算できる様に
ずらしていることもあります
※社労士事務所に依頼している場合もあります
つまり、
- 給料日の締め日が6月20日だとしても
- 残業代の締め日は6月20日ではなく
- ずらした6月15日かもしれません
そこは
会社側に確認を取り
残業代に対する該当期間を
あなた自身で把握しましょう
先述しましたが
お金の話はネガティブなので
聞きづらいところではありますが
勇気と知識を持ち確認しましょう!
2.残業代は2タイプの支払い方法
残業代の支払い方法は
おおまかに2つのタイプ
にわかれています
1.月給とは別に支払われる
手当タイプ
2.月給に含まれて支払われる
組込みタイプ
1.固定残業代の前提条件
- 大原則として
固定残業代が適用
となるには - 【従業員へ固定残業代の詳細が周知されている】
必要があります - 下記のチェックポイントが重要です
POINT
・求人票に固定残業代の時間と金額
・雇用契約書に固定残業代の時間と金額
・労働条件通知書に固定残業代の時間と金額
・給与明細に固定残業代の時間と金額
・固定残業時間を超えた場合の割増賃金の追加支給
固定残業代を
導入している会社は
従業員に対して
固定残業代を
しっかりと周知・明記
していないと
固定残業代制度が無効
となる可能性があるのです
最高裁判決でも無効と
判断されるケースは出ています
一番はじめにチェック頂きたいのは
求人募集の場合や雇用契約書
労働条件通知書の内容です
良い例と悪い例を紹介します
・良い例
・悪い例
あなたの入社の際に渡された
求人募集票や雇用契約書
労働条件通知書の内容を
しっかりと確認してみてください
悪い例のケースも多々あります
2.『手当』と『組込み』の解説
手当と組込みの
違いについて説明します
手当は2つのタイプ
組込みは1つのタイプ
に分けられます
仕組みを理解していないと
良くも悪くも会社の
言いなりになってしまいます
【会社に都合のいいように扱われ、あなたの大切な時間は浪費しています】
3.時間外労働に対する残業代を支払う手当タイプについて
- 例として
5月の月給300,000円、 - 残業40時間だった場合の
- 残業代を計算してみます
時給計算からはじめます
残業時給を残業40時間で
計算していきます
時給1,875円×割増率1.25%
=残業時給 2,344円
残業代2,344円×残業40時間
=5月の残業代 93,760円
残業代を支払う手当タイプなら
月給300,000円+残業代が
手当として支払われる
5月に支払われる40時間分の残業代は
93,760円
4.月給と固定残業代が別れている手当タイプについて
- 例として
5月の月給250,000円に - 固定残業代20時間分50,000円が
- 『手当』として支払われ
- 残業40時間分の
支払いがあった場合の - 残業代を計算してみます
時給計算からはじめます
残業時給を残業40時間で
計算していきます
時給1,351円×割増率1.25%
=残業時給 1,689円
残業40時間-固定残業20時間
=超過残業時間 20時間
1,689円×超過残業20時間
=5月の残業代 33,775円
固定残業代を支払う手当タイプなら
月給250,000円に
固定残業代20時間50,000円が
手当として支払われる
5月に支払われる40時間分の残業代は
固定残業代50,000円
超過残業代33,775円
合わせて
83,775円
しかし
固定残業代は悪用されている
ケースがあります
次のPart1で詳しく解説します
5.固定残業代が悪用されている?Part1
残業代を明らかに少なく
していることがあります
例えば
月給250,000円
固定残業20時間分の
固定残業代20,000円を含む
と記載されていた場合の
計算をしてみます
- 固定残業20時間分の
固定残業代20,000円しか
支払われていない場合
毎月損をしている可能性があります
時給1,243円×割増率1.25%
=残業時給 1,554円
1,554円x固定残業20時間
=本来の残業代 31,075円
- つまり
支払われなかった
固定残業代が
11,075円も発生
しているのです
こういう状況になっていないか
すぐにでも確かめてみてください
あなたの大切な時間が
会社に吸い取られています
現状の把握が出来れば
その後の対処も取れます
【確認する】それだけでも
今すぐに行動してみてください
6.月給に固定残業代が含まれている組込みタイプについて
- 例として
5月の月給300,000円に - 固定残業代20時間分46,880円が
- 手当として
『組込』まれて支払われ - 残業40時間分の
支払いがあった場合の - 残業代を計算してみます
時給計算からはじめます
残業時給を残業40時間で
計算していきます
固定残業代20時間
=46,880円
時給1,368円×割増率1.25%
=残業時給 1,710円
残業40時間-固定残業20時間
=超過残業時間 20時間
1,710円×超過残業20時間
=5月の残業代 34,200円
時間外労働に対して
月給に固定残業代が
含まれている組込みタイプなら
月給300,000円に
固定残業代20時間46,880円が
組込まれて支払われる
5月に支払われる40時間分の残業代は
固定残業代46,880円
超過残業代34,200円
81,080円
しかし
固定残業代は悪用されている
ケースがあります
次のPart2で詳しく解説します
7.固定残業代が悪用されている?Part2
残業代を明らかに少なく
していることがあります
例えば
月給300,000円
固定残業20時間分の
固定残業代20,000円を含む
と記載されていた場合の
残業代を計算してみます
時給計算からはじめます
固定残業20時間分の
固定残業代20,000円しか
支払われていない場合
毎月損をしている可能性があります
時給1,514円×割増率1.25%
=残業時給 1,893円
1,893円×固定残業20時間
=本来の残業代 37,850円
要するに
支払われなかった
固定残業代が
17,850円も発生
しているのです
知らないと損をする!!
残業代の中身を知っても
お金の話はネガティブなので
なかなか
会社に言い出せない
ですが
あなたの大切な時間を使って
仕事をしているのだから
勇気と知識をもって
確認していきましょう
きっと
今よりも明るい未来が
待っているはずです
3.まとめ
残業代は
あなたが労働した対価として
もらうべき大切なお金です
残業代の計算を覚えれば
あなたの労働に対する
姿勢も変わってきます
わからないままだと
良くも悪くも
会社の言いなりに
なってしまいます
【会社に都合のいいように扱われ、あなたの大切な時間は浪費しています】
会社に対し
お金について
意見を述べるのは
『とても勇気がいる』
ことです
それは
反論されたら言い返せない
関係が壊れたら嫌だから
など理由は様々です
しかし
■反論が怖いのは
あなたに知識が
不足しているからです
■お金の面では
支払われていない時点で
会社との関係は
すでに壊れています
自分が変われば、世界が変わる!
悩んだり
苦しむ時間は
ここで終わりにして
ネガティブな
お金の話を
していきましょう!
動いた人にしか
掴めないものがあります
いまこそ
勇気と知識を持つときです
最後まで読んでいただきまして
誠にありがとうございます
この記事が誰かの役に立てれば幸甚です。
では、また明日
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