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【革を学ぶ】『皮』と『革』の違いとは何か?『鞣し』は何と読むのか?

仕事 business

こんにちは
ダイズです

今回は財布やベルト、バッグなどに
使われている『革』について
いくつかの知識があるので
紹介したいと思います

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皮と革の違い

皮と革どちらも『かわ』と読みます
漢字が違う理由は
それぞれの意味が違うからです

『皮』とは人間や動物の皮膚のこと
『革』とは皮を鞣(なめ)した素材のこと

皮は牛や豚などから頂ける
副産物となります
あなたが食べている
牛や豚から取れる皮を鞣して
『革』として使わせて頂いています

自然のサイクルの中で生まれた
愛のある副産物だと感じませんか
なので
革製品は愛着を持ち
長年使えるのかもしれません

鞣し(なめし)って何?

鞣し
難しい感じですが
革と柔らかいと書いて
『なめし』と読みます

動物の皮から毛や脂肪など
余分なものを取り除き

薬品を使用して
柔軟性や耐久性をもたせる加工を
鞣し加工といいます

皮は時間が経つと硬くなって
加工ができなくなりますが
鞣し加工を行うことにより
製品にできる『革』となります

鞣しの種類

鞣しの方法や種類は様々ありますが
大きく2つに分けることができます

①植物由来のタンニンを用いた
・タンニン鞣し
・タンニン=木などから抽出される
・お茶や柿の渋などにも含まれている
・ヌメ革となる

②溶剤のクロム化合物を使っての
・クロム鞣し
・クロム=塩基性硫酸クロム
・メッキなどにも使われる
・クロム革となる

2つの鞣し製法の大きな違いとして
1.歴史の長さ
2.手間と時間
3.出来上がりの硬さ
4.着色と加工性
5.エイジングを楽しむ

鞣し方法歴史手間+時間硬さ着色+加工性エイジング
タンニン長い長い硬い
クロム短い早い柔らかい

店頭でヌメ革クロム革の違いを
見てみると違いが
はっきりと判りますよ

どのような違いがあるか
みていきましょう

タンニン鞣し

植物由来のタンニンを使用します
皮をタンニンに漬け込むことで
皮のタンパク質に反応して
鞣された革のことを
ヌメ革とよびます

時間と手間がかかる鞣しの製法ですが
自然素材で行うので環境にも優しいのも
特徴の一つです

ヌメ革の製品は
使い始めは硬い状態が多いです
しかし
使っていくうちに段々と繊維が
ほぐれていき
柔らかくなっていきます
使うほどに艶がでてきて
一品物となる
可能性があります

なぜならば

あなたの持つ手の脂や
間違って擦ってしまった傷
太陽の光や手入れの具合など
長く使えば使うほど
エイジング=経年劣化により
あなたのだけの色や形に染まり
楽しむことができるのです

ヌメ革のメリット
・エイジングであなただけの一品になる
・持ち物に愛着が沸きやすい
・手入れ次第で長く使える

ヌメ革のデメリット
・値段が高い
・傷がつきやすい
・ある程度手入れが必要

革の世界へようこそ!

クロム鞣し

クロム化合物を使用して
鞣す製法となります
皮と溶剤を巨大なドラム洗濯機に
に漬け込みグルグルと回すことで
皮のタンパク質に反応して
鞣された革のことを
ロム革とよびます

時間があまり掛からない鞣しで
仕上がりも柔らかく
伸縮性や耐水性にも優れており
大量生産が安価で出来るのも
魅力となります

クロム革の製品は使い始めから
風合いが良く柔らかい状態です
しかも
着色しやすい特徴もあるので
あなたの好きな色の商品が
すぐに見つかります

残念ながらエイジングは期待できません
使用していても風合いが変わることは
ほとんどありません
さらに
クロムは金属性溶剤のため
アレルギー反応が出る方もいます

クロム革のメリット
柔らかく手触りが良い
・カラーバリエーションが豊富
・価格が安価である

クロム革のデメリット
・金属アレルギーが出る場合がある

独特なにおいが残る
・エイジングが楽しめない

革の財布の匂いを嗅ぐ方もいますが
あの独特な匂いは
革本来のものでは無く
ほぼクロム溶剤のにおいとなります

革の種類

ひとことに革といっても
膨大な種類があります

日本で代表的なのは『牛革』です
次に続くのは『豚革』なんです
他にも
ワニ革=クロコダイル
ダチョウ革=オーストリッチ
などなど沢山あります

ダイズ
ダイズ

ちょっと一息いれて
革に関するマメ知識を
紹介させて頂きます

急ぐ人はこちらへどうぞ

特殊な単位ds数

革は特殊な単位で取引をされており
ds(デシ)という単位で数えていきます
革の単価○○円×○○dsで価格が決まります
※dsは『10分の1』を表しています

基本計算:10cm x 10㎝ =1ds(デシ)

例えば
牛革1枚で180~220ds取れるとします
そこから
かばん110dsやベルト10dsなど
作るものや大きさによって
必要なds数は変わっていきます

購入の際はds(デシ)という
言葉を覚えておくと
話が早いですよ

裁断って何?

裁断(さいだん)とは
大きな革から必要な型を使用して
カットしてパーツを切り取る
加工となります

革は人間と同じで繊維があり
伸びる方向が存在します
それを熟知したうえで
裁断をしていくのです
かばんの持ち手が伸びてしまったら
大変ですもんね

職人は革の取れる部分にも
こだわって裁断をしていきます
牛革なら背中は大きくてきれいなので
かばんの正面側に使われ
お腹の部分はぶよ(たるみ)があるので
かばんのマチや底部分に使われるなど
用途がほぼ決まっています

裁断するだけでも大変な作業ですが
そこに自然由来の繊維に沿って切る
ことや、傷、ぶよ、虫刺され跡
時には焼き印なんかも確認しながら
裁断をしていきます

裁断してからでは遅いので事前準備が
とても大事な作業となります

牛革

もっとも一般的に親しみのある
革ではないでしょうか
あなたも牛革の製品を
持っていますでしょうか

財布やベルトはもちろん
ジャケットや靴、ソファーや
車のハンドルなど
とにかく幅広い種類の製品が
この世には存在しています

価格もピンキリで
種類も豊富にあります
革のショップでなどで手軽に
端切れが購入できます

豚革

日本では牛革の次に使用されている
豚革=ピッグスキン
100%国産の革となります

日本では他の革よりも
ランクが低く見られがちですが
世界的には豚革の評価は高く
特にかばんの素材として
最も理想的とされていて
海外では高級ブランドのかばんにも
多く使用されています

豚革の銀面の毛穴は特徴的で
∴のような毛穴模様が並んでいます
この模様のおかげで豚革の判断が
一目でわかるのです

しっとりとした触り心地で
柔らかい豚革は小型の婦人バッグで
よく見かけます

馬革

馬のお尻の革は
コードバンと呼ばれ
高級品となります
希少性や美しさから『革の宝石』とも
呼ばれています

革の形が大きい丸二つが左右に並ぶため
メガネと愛称がついています

財布やベルトなど小物系で
使用されることが多いです

革の特性

革の特性は下記の通りです

種類重さ通気性摩擦厚み加工性
牛革 ×
馬革
豚革×

シーンや形状によって
使うところが変わってくる
奥が深いの革たちです

あなたはどんな革製品を
購入したいですか
よければコメントお待ちしております

まとめ

あなたの持っている革製品も
よく見るとキズやぶよの部分も
発見できると思います

そういう個所も含めて
あなたの大事な相棒になるように
革製品を大事に扱ってあげると
長くお付き合いが可能となります

多種多様な革が存在しています
今度の休みにあなたの近くのお店で
どんな革製品が売っているのか
見てみるのも楽しいですよ

あなたの理想の一品が
見つかることを願います

最後まで読んでいただきまして
まことにありがとうございます。

この記事が誰かの役に立てれば幸甚です

では、また明日

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